(まだ)名もなき起業家のブログ

スタートアップのリアルをお伝えしていきたいと考えています。自身の考えのまとめが中心になると思います。

起業する際の資金調達方法について②

前回の記事だとある程度知識がないとよくわからないと思うのでデッドファイナンス及び、エクイティファイナンスを具体例を挙げて説明しようと思います。

例えば、あなたがオリジナルの物を購入可能なインターネット通販事業を立ち上げようと考えたとします。
事業を立ち上げるうえで、貯金300万円があったのですが、事業を立ち上げ、ある程度軌道に乗せるまでは合計800万円ほど必要だとします。
500万円の資金調達が必要です。

それぞれを見ていきましょう。

デッドファイナンスの場合は、借り入れで資金を調達します。
すなわち500万円借金して事業を始める形になります。
デッドファイナンス先は銀行や信用金庫などの金融機関をイメージしてください。
金融機関によりますが一定期間は利子のみで後に元本返済が始まるなどあります。
例えば10か月は利子のみでその後4年(月約10万円等)かけて元本を返していくなどです。

エクイティファイナンスは、株式交換のため、返済の必要がありません。
エクイティファイナンス先は、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルをイメージしてください。
ベンチャーキャピタルは今後簡単に説明していきたいと思いますがとりあえずwikipwdiaで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%94%E3%82%BF%E3%83%AB
エクイティで調達する場合は、デッドファイナンスとは異なり複雑ですが、時価総額という概念が出てきます。
上場している企業であれば1株あたりの値段×発行済株式数で表される時価総額を、未上場で実績のない会社に当てはめて判断します。
一定レベルの成果を出している企業であれば、上場時の時価総額を想定して、現在進捗がこの程度だからいくらという計算をします。
例えば上場時50億円程度として現在20%程度の進捗なので10億円程度の時価総額と見積もります。

※超ざっくりと書いており、特にレイターステージの本業の方々は複雑な独自の計算式などを使っていると思います。
その時価総額のうち、どれくらいの割合を株式と交換するかが争点となります。
今回の場合ですと、
時価総額1億円と評価して、株式の5%と500万円を交換する
時価総額5000万円と評価して、株式の10%と500万円を交換する
時価総額2000万円と評価して、株式の25%と500万円を交換する
などが考えれます。

実際にエクイティファイナンスをする場合は増資の形になるためこのようなきりの良い数字になることは稀です。
現在の資金調達環境としては5000万円の評価がシード期では多いのでその評価で株式10%と引き換えに500万円を調達したことにしましょう。
この場合であれば返済義務はなく資本として事業を進めることができます。

次回はエクイティファイナンスベンチャーキャピタルについてもう少し詳しく話したいと思います。

起業する際の資金調達方法について①

起業する際の資金調達は大きく分けると
デッドファイナンス
・銀行などから借り入れをする
エクイティファイナンス
株式交換などによる資金調達
の2つになります。
詳しくは様々な文献がありますのでそれを参考にしてください。
参考リンク 
http://j-net21.smrj.go.jp/well/qa/entry/531.html
http://the-entrepreneur.jp/dead_finance/

前回説明したビジネスプランで、目指すべきゴールがイグジットであれば両方の手段を使うことが可能です。しかし、そうでなく堅実に経営を目指す場合は、エクイティファイナンスはエンジェル投資などを除いて難しいです。

それぞれの主なメリット・デメリットをあげます

デッドファイナンス

メリット
・基本的に経営に口を出される心配がない
デメリット
・返済の期限があり失敗した際でも返済の必要性がある
・負債として表される

エクイティファイナンス
メリット
・仮に失敗しても返済義務がない
・資本の増加として表される
デメリット
・株式を渡しているため経営を握られる可能性がある
優先株など外部株主有利(リスクに対して当然なのですが)な条項が存在する可能性がある
・上場や売却などある程度の期間で結果を残す必要がある

大きなビジネスを描くうえでリスクの少ないエクイティファイナンスは必要となりますが、エクイティファイナンスには、上場や売却などゴールが必要なため、確度の高いビジネスプランが必要です。

本当に簡単に2つの調達方法を説明しました。

次回は、より具体的な資金調達手段を書きたいと思います。

追記 と思ったのですが一般の人には良くわからないと思うのでデッドファイナンスとエクイティファイナンスを具体例を用いて説明いたします。特にエクイティ。

起業に向けてビジネスプランを考える上で最も大事なこと

起業を考えている方がまず実行するステップは次の2点が多いと思います。
1ビジネスプランを考える
2仲間を集める
おすすめとしてはビジョンから一緒に考えることができる2の仲間を集めるですが、
どちらから始めても特に問題ありません。

むしろ私が最も大事だと考えているのは
起業後のゴール設定です。

大きく分けると
・イグジット(上場もしくは売却)を狙うのか
・堅実な経営を目指すのか
の2点です。

いわゆるスタートアップは基本的にイグジットを目指して起業をすると思いますが、まず起業するうえでどちらを目指すのかによってビジネスプランに対する考え方が大きく変わります。当然起業当初の資金調達方法も変わります。

例えば、上場を目指すのであればある程度大きな市場でビジネスを行わなければなりません。
起業後のゴールと整合性のあるビジネスプランの作成が求められます。
逆に起業当初に整合性のないビジネスプランで始めると、サービスリリース後の資金調達などで非常に苦労します。
そのようなスタートアップも現実として身近に存在しています。

起業ありきの起業の是非

私は、漠然と起業を考えていたころ(※主に学生時代)に、
「何か成し遂げたいことの手段として起業する」、
「起業を目指してそのネタを見つける」
どちらがいいのかと考えたことがあります。
そのため、今回のブログは起業ありきで起業を考えている方向けになります。

結論から言いますと、
起業ありきでよいから起業したいならプランを考えろ!
です。
ただし、行う事業をやるべき一定レベルのストーリーが必要であると思います。

一般的には、成し遂げる目的があり起業をする方がその事業に対するストーリーが明確でありそちらの起業の方が良く聞こえがちです。
しかし、事業に対するストーリーの重要性は事業を行っていくためにあまり重要なポイントではありません。
当たり前ですがユーザーのニーズやビジネスモデル、実行力の方がはるかに重要です。
そのため、起業ありきで起業し、よくビジネスプランを練ることができるのであれば何も問題ないと筆者は考えます。
起業を少しでも考えているのであれば一秒でも早くインターネットとノートとペンを持ってビジネスプランを考えてみましょう。

一定レベルのストーリーが必要と考えている理由は、その事業を推進し周りを巻き込む際に
必ずやるべき理由(ビジョン)の説明が必要となるからです。
おそらくその理由は自身の原体験に関連するものであると思うのですが、
その説明をわかりやすく簡単にできるように考えをまとめることが大事であると考えます。

まとめますと
・起業ありきの起業でオッケー、悩んでないでプランを考えよう
事業をやる理由はわかりやすく説明できるようにしておく
こんな感じです。

ただし、あくまで私見なので参考までに!

 

筆者の現在とゴール

現状
webサービス開発中※近日中に公開予定
・シード投資を受けている※数百万円程度
・今お金があまりない※あと数か月で何も起こせなければお金が尽きます
・これまでの実績はあまりない
・20代後半
・web系スキルは独学でフロントサイドをそれなりにできる程度

直近のゴール
・シリーズA(数千万円程度)の資金調達

最終的なゴール
・数億円以上でのバイアウト
・上場

現在の短期目標

1月
・サービスを完成させ、テストも完了
2月
・プレリリースし、友人を中心にユーザー数1000名

 

このブログの目的

大きく分けると主に2点です。

1筆者の日々の成長確認
2リアルなスタートアップの実情発信

1に関しては、思考の整理や参考記事のまとめなどを記録することで、振り返るログを作り、自身の今後につなげる目的です。

ログを必要とする理由としては、
・客観的に自分を振り返ることが難しいこと
※文章に起こすこと、また、読み直すことで少しでも客観的に振り返れるようにと考えています。
・特に起業家は管理される立場でないため自身で自身を管理する機会が必要
だと考えているためです。

2に関しては、昨今スタートアップブームで様々なイベントなどが開催されていますが、失敗にフォーカスしたものはあまりなく、ほとんどが成功するであろうスタートアップ(実績のあるシリアルアントレプレナー等)を題材としたイベントとなっています。
しかし、スタートアップのほとんどは、いわゆるプロダクトマーケットフィット前におよそ75%が失敗するといわれるように、一般の人には知られることなくサービス終了となっている現状です。
当然、失敗した人にとってもその情報を共有することはできるだけ避けたいこともあり、リアルなスタートアップの実態はブラックボックスにあると私は考えています。
※イベント運営上知名度のある方を呼ぶことが必要であり特にスタートアップイベント運営者を否定したい訳では全くありません。
今回はこの部分について大きく書きませんが後々触れていければと考えています。

そのため、できるだけリアールに身バレしない程度に書いていければと考えております。